相模原市南区下磯部地区のほぼ中央に下磯部の鎮守「磯部御嶽神社」は鎮座している。創建(伝)は延文元年(日本の南北朝時代の元号で1356~1360年以前。祭神は天児屋根命。日本神話で「天照大神」を天の岩屋から出すために祝詞をあげられた神様である。付近一帯には「堀の内」、「大門」、「二重堀」などの地名ありかつてこの辺りには「磯部城」があったと推察される。室町時代(1477)、上野国(今の群馬県)の長尾景春と関東地方を治めていた山内上杉定顕が戦った時「磯部城」は景春を味方にしたが、厚木の「溝呂木城」と共に滅ぼされた。石造りの「鳥居」を抜けると赤いトタン屋根風の「拝殿」、拝殿の左側奥に境内社の「堀の内稲荷大明神」の小さな祠がある。(2201)
2年ほど前、横浜市と川崎市は「市営地下鉄ブルーライン」(横浜市高速鉄道3号線)「あざみ野」(同市青葉区)~「新百合ケ丘」(川崎市麻生区)間の延伸事業を発表していた。事業化発表時の新百合ケ丘~すすき野間のルート候補として①新駅を市営スポーツ施設「ヨネッティー王禅寺」付近に置く東側、➁王禅寺公園付近にする中央、③は白山付近に設ける西側の3ルートであったが、川崎市側の区間を麻生区王禅寺付近を経由する「東側ルート」で合意したことで横浜市は今後、環境影響評価の手続きに向けた準備を始めるということである。駅利用者が最も多く見込め、市北部の公共交通網の充実など整備効果も高いと判断したことによる。計画では事業主体の横浜市交通局が約6.5kの延伸区間を整備し4駅を新設。うち3駅は嶮山交差点(横浜市青葉区)付近、すすき野付近、新たな終点になる小田急線「新百合ケ丘駅」南口(川崎市麻生区)決定した。総事業費は「約1720億円」(見込)で2030年の開業を目指すということである。延伸ルート決定により「あざみ野~新百合ケ丘間」が約10分で結ばれる。小田急線「新百合ケ丘駅」に直結するのか、近くにできるのか不明であるが、いずれにしても「新百合ケ丘」から「JR新横浜駅」まで乗り換え不要となり約27分に短縮され、新幹線も利用可能となる。市交通局は延伸区間の1日当たりの利用者数を「約8万人」と見込んでいる。果たして8年後の「新百合ケ丘駅」がどのように変貌するのか今から楽しみである。(2201)
上記画像の出典:横浜市営地下鉄
上記画像の出典:横浜市営地下鉄
相模が丘の住宅街を南北に貫く全長1.6kmの緑道「相模が丘 仲良し小道」がある。この小道には64品種、220本の多種多様な桜の木が植栽されていることから「さくら百華の道」と呼ばれている。「桜」以外にも様々な花木が植えられ、一年を通じて楽しめるユニバーサル・デザイン設計の遊歩道である。2012年に地元の有志で設立「NPO法人 さくら百華の道」が維持管理している。今、「十月桜」や「冬桜」が咲き残る中、次に「椿寒桜」、「修繕寺寒桜」、「大漁寒桜」、「河津桜」が開花に向けて着々と生長&スタンバイ中である。小田相模に近い始点に3~4本、イオンモール座間に近い終点近くに4~5本の河津桜が植栽されている。この「河津桜」はヒカンザクラと早咲きオオシマザクラの自然交配種である。一重で淡紅色の花びらが特徴であるが今、蕾の先端をピンク色に染め今にも弾けそうなくらい膨らみ始めていた。「大寒」を過ぎこれから少しずつ春めいて気温も上昇し開花には好条件が続けば予想では今月末には1、2分咲きくらいに近づくのではないかと思われる。(2101)