相模原市南区下溝に四季を通じて花が絶えない市民のオアシス「県立相模原公園」はある。今、当園は桜が見納めとなり代わってチューリップをはじめ様々な球根花が見ごろを迎え始めている。園内の花壇やその縁取りに植えられた「ムスカリ」が丸い壺形の小花がまるでブドウの房のように密集して咲いている。よく見るとなんとも可愛らしく、愛嬌がある花である。「ムスカリ」(Muscari)はキジカクシ科 、ムスカリ属の多年草で「グレープヒアシンス」ともいわれる。この花は鮮やかな青紫色の花が春の花壇を彩るが主役ではなく他の花の引き立て役、わき役的存在の欠かせない花でグラウンドカバーとしても利用される。(2204)
神奈川県の綾瀬市と大和市に「アメリカ海軍」と「海上自衛隊」の供用基地である「厚木基地」はある。ここにある「第3航空隊」は第4航空群直轄の航空機を運用する部隊として、日本周辺海域の海上防衛を主任務とする第一線部隊である。昭和36年に新編された『旧第3航空隊』及び、昭和58年P-3C部隊として新編された「第6航空隊」を母体として、平成20年3月の体制移行に伴い統合された。平成27年3月、いちはやく「P-1哨戒機」が配備され、平成29年8月それまで所属していたP-3Cが装備替えとなり、運用機がすべてP-1に移行された。ふれあいの森のチューリップ園、泉の森の「シラカシの池」上空を10分おきにP-1哨戒機が飛来してきた。チューリップ園では着陸態勢で百メートルもない低さである。一機だけヘリコプターが飛来。海上自衛隊の哨戒ヘリコプター「SH-60K」か米軍の「MH-60R」か攻撃ヘリコプター部隊「HSM-77」の隊長機と思われる。左記2ヶ所以外にも「ふれあいの森草柳広場」「大和ゆとりの森」(綾瀬スポーツ公園)が撮影スポットのようである。(2204)
「大和駅」より徒歩15分ほどのところに「ふれあいの森」公園ある。園内の一画に一見「竜宮城の門」のような造りで、鉄筋コンクリート製の6角形で、高さは「基壇部」を含めると約10m、東屋のような「台湾亭」という鮮やかな建物物がある。6本の柱や梁部は朱色、屋根瓦は濃緑色、天井部は黄色に塗られている。これは第二次世界大戦中に将来の航空技師を夢見て「台湾少年工」8,400名が高座海軍工廠で戦闘機「雷電」の製作に従事していた。その当時の工廠は現在の座間市栗原にあり、寄宿舎が大和市上草柳にあった。敗戦により夢破れ帰国した少年工はその高い技術と精神力により台湾工業化の中核として活躍、1993年に彼らが「第二の故郷」と呼ぶ大和市を50年ぶりに訪日時、台湾少年工の同窓組織「台湾高座会」から日台の友好親善と世界平和を祈念し1997年大和市へ寄贈された建物が現在「ふれあいの森」に残っている。(2204)