相模原市南区磯部に江戸時代は「山王権現」と称していた「日枝大神」は鎮座している。創建年代等は不詳であるが延文元年(1356)以前より下磯部四ツ谷地区の鎮守として慕われていた。総本社は滋賀県の日吉大社である。「磯部御嶽神社」の先に「石鳥居」と小さな「社殿」がある。社殿の左には「稲荷社」がある。社殿は文久元年(1861)、慶応元年(1865)、更に明治39年に修理、大正15年に改築し屋根の草葺を亜鉛板葺と数回再建改築を繰り返している。昭和53年に幟、幟棹を新調し、同年に社殿屋根の葺替を行う。旧磯部村には2つの「日枝大神」があるが、この日枝大神は四ツ谷講中によって祀られている。社殿の右脇に聳える大きな「椋の木」は市の保存木に指定されている。おりしも4/21磯部東地区の日枝神社・磯部四ツ谷地区の日枝大神に於いて「春の例祭=山王祭」が斎行された。拝殿の扉があけられ御才神を拝める。大山咋神様の別名を「山王(さんのう)様」とか「ひえ大神」と呼び、例祭では農作物の稔りが豊かであるように、そして氏子の皆さんが安泰でありますようにと祈り願う例祭で鎮守山王宮とかかれた「白い幟」が二つ建てられていた。(2204)



