杉並区上荻に旧上荻窪村の鎮守であり地元の八幡様として親しまれている「荻窪八幡神社」はある。創建(創祀)は寛平年間(889-898)。戦国時代の末期、天正年間に勧請された。日本の総氏神様である三重県の「伊勢神宮」を本宗としている。伝では第59代「宇多天皇」の寛平年間(約千百年前)に創祀とされる。第70代後冷泉天皇の永承6年に鎮守府将軍「源頼義」が奥州東征の途次ここに宿陣し戦捷を祈願した。後に康平5年(1062)凱旋の際に社を修め神恩に感謝し当社を厚く祀ったとされる。御祭神は応神天皇。以降、甲武鉄道(現JR中央線)の荻窪駅開業、関東大震災、大東亜戦争など大きな歴史を経て、現在まで地域の安寧と発展を祈り守護し続けている。賑やかな青梅街道沿い荻窪警察署前に鎮座しており鳥居を抜け足を踏み入れると静寂な神域に一変する。参道には境内社として稲荷神社、祓戸神社、須賀神社、琴平神社、御獄神社、猿田彦神社、秋葉神社が祀られている。その奥正面に総檜造りの「神門」(昭和42年造営)と「回廊」を抜けると本殿(明治28年=1895)と「拝殿」(昭和11年=1936)がある。境内には「神楽殿」、奥に「神輿庫」と「社務所」がある。また神門前には文明9年(1477)江戸城主「太田道灌」が上杉定正の命をうけ石神井城主・豊島泰経を攻める際に当社へ武運を祈願、その時植えた「高野槇」の樹1株が今も聳え御神木として崇められている。(2011)
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