立川市柴崎町に鎌倉建長寺の別格地として多摩一円に末寺18ヶ寺を有する臨済宗建長寺派屈指の名刹「玄武山普済寺」はある。山号の「玄武」は四方の神のひとつで「北」に当たり水の神を表す。開山は物外可什禅師、開基は武蔵七党日奉氏の支族である立川宮内少輔宗恒で創建(伝)は文和2年(1353)。当寺は羽柴秀吉の小田原征伐により滅亡・衰退した立川氏の居館が当地に移され今の「普済寺」となった。江戸時代には寺領20石の御朱印状を拝領、末寺18ヶ寺を擁した中本寺格の寺院である。本尊は聖観音菩薩。立川駅南口より15分の所にあり、参道へ入る「山門」前左には精巧な造りというよりはむしろ荒削りな印象を受ける高さ高さ7m、重さ20トンの巨大な「石灯籠」(お化け燈籠といわれている)、そして右手にはどっしり感のある立派な「石柱」にまず目を奪われる。ここより昭和45年建立の入母屋唐様式扇垂木総檜造り四脚門「楼門」(澄心閣)まで100mはろうかとい長い綺麗な「参道」が続く。両側には土塁や墓所が配されている。重厚な「楼門」前右にはまだ新しい「鐘楼」、「心源庵」(塔頭)、左に閻魔大王像と10体の脇侍、地蔵菩薩立像、脱衣婆が安置されている「閻魔堂」、「六地蔵」がある。当寺には国宝の古塔「六面石幢」(幢は「はた」を意味する)があることでも名が知られている。次記事で紹介する。(1610)
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