熊本県立図書館は今日が今年の初日である、早速参上と決め込んだ。正月料理とTVのお笑い番組に飽きた善良なる市民で賑わっている。私は早速「有禄士族基本帳」を目指す。郷土資料が有る三階に駆け上り、早速コピーに励む。約100枚ほどを人様に迷惑をかけぬように気を配りながらコピー。帰宅してざっと目を通すと、15,000人くらいになるような気配である。一寸びゝっているが言い出したからにはやらねばならぬ。ここ数日は図書館通いに成りそうな気配である。
渡辺京二著「神風連とその時代」を読んで、現在私は彼らの「純粋高潔な行動」を理解するのに、大いなるエネルギーを費やしている。年末神風連の志士が眠る「櫻山神社」を訪ね神前並びに、志士の墓前に詣でた。「この空気は何だ・・・」不思議な感覚に襲われながら神社をあとにし、その足で本妙寺を訪ねた。本妙寺は加藤清正の菩提寺で、数多くの塔頭と広大な墓苑を有している。私は塔頭の一つ雲晴院に小篠四兄弟のお墓があることを承知している。従兄弟二人も参加して果てた。また常題目を訪ね米良亀雄氏のお墓を訪ねたが、これは見つける事が出来なかった。ご厚誼をいただいている米良氏のご子孫K氏にご報告をしたいと考えたが、宿題と成ってしまった。押し詰まって荒木精之氏の著作集「近代への叛逆」を古書籍店で発見購入、正月は「神風連」三昧である。私には理解できぬ世界だけれど、「何が彼等をそうさせたか」を知りたいと思うのである。渡辺京二の著作の帯には「信仰者として命を賭けて異文明を拒否した神風連」とあるが、小篠四兄弟の死などを考えると、胸に迫りながらも理解できぬ世界がある。