今年の大河は見逃さないようにと大いに気を付けている。それと共に「源氏物語」も第11帖「花散里(はなちるさと)」まで読
み進んだが、この条はいかにも短かくて呆気なかった。
さて、この「花散里」は当然ながら源氏香の「香の図」に54個が存在するが、これを家紋とするお宅がある。
このデザインは香道からきているが、五ッの香を聞き五ッの縦線に同じ香があれば頭を横線でつなぐ。
上の図からするとニ種類の香が二回と一種類の香が一回出されたこと、つまり五回の内に三種の香がたかれた事を示している。
そしてこれが「花散里」である。
家紋としてはなんでも「香の図」の内、八つしか使われていないと聞くが、代表的な家に、佐竹氏・佐々氏・堀田氏・竹本氏がある
そうだが、細川家家臣にニ家ある。過去に御侍帳・家紋から考えるでご紹介してきたが両家とも「花散里紋」である。
■森崎喜左衛門は、(南東64-101 *)
森崎杢大夫家並びに(南東24-12)森崎萬五家に同名の人物が有り特定できない。家紋は「三つ鱗紋」「源氏香(花散里)紋」か
■冨田小左衛門は「冨田新三郎家(南東10-4)」の何代目に当たるのかは、代々が小左衛門を名乗って居り特定しがたい。
家祖は福嶋家牢人・冨田与兵衛・重冬、三卿家老・3代有吉立行の女婿で、この冨田家は四男の家系である。すぐ上の兄(重時)
は5代有吉英貴の養子となり有吉別家を興した。
富田家の家紋は「丸に源氏香・花散里」「隅立て角に源氏香・花散里」である。