津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

鎮魂の日に

2007-01-17 20:37:17 | 徒然
 12年目の神戸大地震の鎮魂の日にあたり、私は当サイトでご紹介している「Coffee Break Essay」の、一つのエッセイを読み返している。「神戸の大地震」と題するエッセイである。サラリーマン・エッセイストK氏は、卓越した文章力で二年連続の「ベストエッセイ集」掲載を成し遂げた方だが、「神戸の大地震」はある警察官が目にした悲惨な少女の姿を、その警察官自身が書いた文章をそのまま紹介されている。現場にあった者でしか書き得ない、衝撃の文章である。その後少女はどう生きているのだろうかと考えると、涙を禁じえないのである。K氏は自らの思いを差し挟むことなく、この文章を紹介しておられるが、卓見であるといえよう。
 その日神戸の町のあちこちで、このような状況は数多く見受けられたのだろう。なんともやりきれない気持ちになり、ただただ手を合わせ、「少女」の今後の幸せを祈らずに入られない。
ご一読をお薦めする。
コメント (2)
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