ひょんなことで、森鴎外の小説「興津弥五右衛門の遺書」についてお話をすることになった。
在る方の古文書を読んで差上げたら、大先生呼ばわりをされて迷惑この上もないが、男女取交っての7人ばかりの小さな集まりだそうだがが、準備はちゃんとしておかなければならない。
世話人の方のお話によると、「阿部一族は知っとるばってん、興津弥五右衛門てなしらんばい」と言う人が多いその話をしてほしいとのことである。
郷土の歴史には興味がお有りという事だから、「史実との矛盾‐鴎外にミスリードされた小説 興津弥五右衛門の遺書」と題してレジュメを作ろうかと思ったが、小難しい話はやめることにした。
小説の内容について簡単に解説しようかと考え、小説の全文をお渡ししようと思い至った。
青空文庫に小説が紹介されているから、これをコピーしようかと思ったが、著作権があることだからそれはまずい。
ならば暇に任せて、全文タイピングしようと思い立った。私の手元に在るその小説は全部で22頁、今日は5頁タイピングしたから、あと4日もあれば済むだろう。
皆さんにこの小説のコピーA4判数頁をお渡しして、会が終了した後にでも目を通していただけるようにとの思いである。
ただし、中身は史実ではなく「小説」ですよと、強調する処は強調して・・・
「酒はでまっせん、みんなが持ち寄った甘かもんば食いながら拝聴します・・謝礼金もありまっせんバッテン、宜しくお願いします」という、面白そうな会である。