50代の山之内光子が経営するミツコ調査事務所を訪れた依頼者、事務員などの関係者にまつわる事件を描いたミステリー短編連作。
タイトルの「初恋さがし」は、光子が調査事務所のサービスとして企画したヒット商品名(10~11ページ)と、それを求めた依頼の1編(263~322ページ)から。全体を通じて悪意と比較的あっさりと実行される殺人に満ちていて、タイトルのイメージとはかなり異なる読後感です。
舞台となるミツコ調査事務所は、「JR高田馬場駅から歩いて五分。早稲田通り沿いの雑居ビル、四階」という設定です。私がサイトで書いている小説「その解雇、無効です!」シリーズの玉澤達也法律事務所の新宿区大久保4丁目の雑居ビル4階(「その解雇、無効です!2 ミステリーでわかる解雇事件」プロローグからその設定が登場)と場所・環境の設定や、小規模の濃密な人間関係などが似ている点にも興味を持って読みましたが、事務所内の人間関係は、だいぶ違う(ちょっと怖い)感じでした。
真梨幸子 新潮文庫 2022年3月1日発行(単行本は2019年5月)
タイトルの「初恋さがし」は、光子が調査事務所のサービスとして企画したヒット商品名(10~11ページ)と、それを求めた依頼の1編(263~322ページ)から。全体を通じて悪意と比較的あっさりと実行される殺人に満ちていて、タイトルのイメージとはかなり異なる読後感です。
舞台となるミツコ調査事務所は、「JR高田馬場駅から歩いて五分。早稲田通り沿いの雑居ビル、四階」という設定です。私がサイトで書いている小説「その解雇、無効です!」シリーズの玉澤達也法律事務所の新宿区大久保4丁目の雑居ビル4階(「その解雇、無効です!2 ミステリーでわかる解雇事件」プロローグからその設定が登場)と場所・環境の設定や、小規模の濃密な人間関係などが似ている点にも興味を持って読みましたが、事務所内の人間関係は、だいぶ違う(ちょっと怖い)感じでした。
真梨幸子 新潮文庫 2022年3月1日発行(単行本は2019年5月)