伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。今年も目標達成!

ミス・パーフェクトが行く!

2022-07-12 19:02:43 | 小説
 端整な顔立ちで主婦層の支持をつかみ8年間総理大臣の地位にある栗林智樹の隠し子で東大卒29歳の厚労省キャリア官僚真波莉子が、次々と押し寄せる難題を、頭の切れと度胸と人脈で処理して行くお仕事小説。
 能力があって人脈に恵まれた者は、どういう立場におかれ、何にぶち当たっても、なんとかするもんだなという、ある意味では爽快な、ある意味では実感を持てない別世界のことに思える作品です。
 現役の与党幹事長が銃撃されて倒れ(防弾チョッキを着ていたので全治2か月の怪我ですんだが)、一番近くにいたが一歩も動けなかったことをいまだに忘れられない当時の警護担当者がサブキャラで、その事件の背景にはいろいろな思惑もあり…という作品。
 借りた当時には予想だにしていませんでしたが、安倍元総理銃撃事件直後に読むことになり、いろいろに感慨深いものがありました。


横関大 幻冬舎 2021年12月10日発行
コメント
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