伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年から3年連続目標達成!

短いのに感じがいいメールが悩まず書ける本

2023-01-16 20:11:54 | 実用書・ビジネス書
 ビジネスメールの書き方とそこでの一工夫について説明した本。
 件名は「一目見るだけで要件がわかるよう簡潔かつ具体的な内容にする」(18ページ)は、ビジネスメールで必須にしてイロハだと思います(が、実践できていないことが多い)。併せて書かれている「強調したい場合は【】・[]などの記号を活用する」(21ページ)は、著者も続けて「ただし、相手の目に留まりたいがために、本当に差し迫った場面でもない状況で、『至急』『重要』『緊急』といった言葉を添えるのは、相手の信頼を損ないかねず、本当に重要な場面で用いても、開封されなくなるかもしれません」と書いているように、私が日弁連広報室にいた頃、日弁連会長が、会長にとっては重要事項とお考えになったのでしょうけれど、日弁連からの全会員発送のお知らせの封筒に次々と「重要」のゴム印を押し続け、最初はみんな何事かと読んだのですがすぐに馬鹿馬鹿しくなり日弁連からの「重要」のゴム印付き封筒は開封されることなくゴミ箱行きになった(当然、本当に重要なことも読まれなくなった)という故事を想起させますし、今どき件名に【】の付いたメールのほとんどは迷惑メール・詐欺メールですけれども。
 否定語ではなく前向きの言葉を使うというところで、「〈否定語〉返品・交換はできません。〈肯定語〉あいにく返品・交換はできかねます。」(135ページ)というのは、無理があると思います。より丁寧な表現とかより柔らかい表現というならわかりますが。
 私には、付録の「メールでも使える時候の挨拶」(172~183ページ)が一番参考になりました。


亀井ゆかり 日本実業出版社 2022年10月20日発行
コメント
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