旧約聖書の最後の文書は預言者マラキによる『マラキ書』だ。
ここまでの書物のページ数が聖書全体の4分の三を占めている。
筆者の課題「聖書が人間の永続を確信させる課程」は、この大冊の中のどこにあるのだろうか、どう探求したらいいのか?
だれもが大仕事を予想するだろうが、答えは予想外。「この大冊の中には答えはない、だから旧約聖書はスキップしていい」である。
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なぜか?
「旧約で述べられているのは物質界の話」~霊という言葉は出てくるけど基本的に~だからだ。
そこには「天国」~人間が幸福に永存できる霊的世界~という言葉も一度も出てこない。
旧約では、人間が律法を守って得られるとされる祝福も、経済的富と健康、つまり物質的祝福なのだ。
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人間の永続可能性は、あるとすれば霊の領域にあって物質の世界にはない。
物質界では、人間は肉体だ。肉体は死んで消滅しておしまいだ。そこには最初から永続の可能性はないのだ。
(ではなんで聖書に旧約が加えられているか。理由は後にイエスが明かす)
(続きます)