Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

日中のウォーキング

2014年08月17日 21時10分56秒 | 山行・旅行・散策
 日中のウォーキングは避けていたが、久しぶりに14時から炎天下を1万8千歩、約12キロ余りを歩いた。さらに家でシャワーを浴びて一息ついた後、横浜駅まで所用があり往復5千歩ほどを歩いた。夕食直前に無事帰宅。ウォーキングの途中ウーロン茶を500CCほど。帰宅後はうすいホンチョの炭酸割りを500CCほどと梅干し小1個。さらにガリガリ君のソーダ味も1本。

 さすがに日中のウォーキングは体力を消耗する。夕食後は疲れて1時間ほどぐっすりと眠ったようだ。起きてから氷を浮かべたウーロン茶が美味しかった。
 我が家ではウーロン茶を淹れて1リットルの器で冷蔵庫に常備するが、このところ毎日空にしてしまう。私は冷やしておくのは、麦茶やほうじ茶よりもウーロン茶または紅茶の方が好みである。

 日本列島は関東地方を除いて前線に覆われ雨の被害が出ている。関東地方だけ太平洋高気圧にすっぽり包まれて、暑さがぶり返している。しかし本日も風があり、日陰は過ごしやすかった。ウォーキングしていても街路樹や家並みの日陰、公園の樹木の下のベンチは涼しく、風が心地よかった。

 疲れたので神奈川大学の受講科目の選定は、明日以降に延期することにした。





フォーレ「バイオリンソナタ第1番、第2番」

2014年08月17日 13時45分42秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等


 フォーレ(1845-1924)のレクイエムのCDを棚から出したときにこのバイオリンソナタ第1番、第2番を購入していたことを思い出した。録音は1986年に行われ、日本では1988年に発売されたCDだから翌年が翌々年あたりに購入しているはずだ。多分2~3回は聴いた記憶があるが、そのままになっていた。
 バイオリンはシェロモ・ミンツ、ピアノはイエフィム・ブロンフマン。ミンツは名が通っているが、この録音時は若干28歳。10代初めから演奏活動を始めたという経歴だが、透明で、と低音から高音まで一貫した音質に惹かれる。パガニーニの「24の株リース」が若い頃から評判を取っているらしい。またビオラ奏者としても活躍しているらしい。この2曲、今朝からかけてみて、「こんなに美しい曲をどうして忘れたようにしていたのかな?」と不思議に思った。バイオリンもさることながら、ピアノが美しい。

 第1番は1876年31歳の時の作品。ピアノ曲・歌曲を作っていたフォーレが室内楽に初めて取り組んだ作品とのことである。
 第1楽章はバイオリンの第2主題が印象的で強調されている。シンコペーションの長い旋律が美しい。第2楽章は甘い歌曲のように歌いだす。静かなピアノの高音部の分散和音風の第一主題と低音でうねるように歌いだすバイオリンが次第に高音にのぼっていく内にピアノからバイオリンに主導権が移っていく書法が美しい。第3楽章は早いパッセージとゆるやかで穏やかな美しい旋律の対比が面白い。第4楽章は何回か繰り返して聞いたがどれが主題か私にはわからないうちにはやいパッセージの内に終わる不思議な曲に聞こえる。つい何度も聴いてしまう曲であった。

 第2番は、フォーレが71歳の1917年に作られている。第1番から40年以上たっている。晩年の作品である。1917年というと第一次世界大戦最中の作品であるが、曲想からはその戦争の余波は感じられない。しかし全体的に第1番よりは暗い印象、あるいは重厚な印象がある。3つの楽章からなるが、聴いているだけでは各楽章ごとの第1主題、第2主題などの区別が判然としない。これは聞いている私の所為でもある。フランスの音楽に耳が慣れていないということかもしれない。旋律の透明な明るさだけが耳に残る。
 第1楽章は、最後の旋律が執拗に重ね合わさるように高揚していくところが私は気に入った。第3楽章はフォーレ特有のシンコペーションの旋律が執拗に繰り返される。解説では第1楽章の主題も回帰する(循環形式というそうである)とのことであるが、幾度か聴いたがわからなかった。しかしこれは演奏する方も聴く方も緊張感の持続が求められるような曲である。疲れるというのではなく、じっくり聴くことを強制する力があるようだ。

 ちなみにドイツのブラームスのバイオリンソナタは2年後の1878年(ブラームス45歳)にできている。ちなみにこの年は36歳のチャイコフスキーがバイオリン協奏曲を完成した年である。ドイツ、ロシア、そしてフランス風の曲の違いにあらためて驚いた。