11時ごろまで雨が降っていた。時間雨量10ミリ未満、昨日とは違って本降り。ようやく雨が上がった。
本日はブラームスの2曲の「チェロソナタ」を聴きながらの作業。チェロは堤剛、ピアノがウォルフガング・サヴァリッシュ、1978年5月の録音。堤剛36歳のときの録音である。第1番の冒頭からの朗々としたチェロのソロは何度聴いてもすぐに引き込まれる。チェロの魅力十分の曲であり、演奏だと思い込んでいる。
ヴァイオリンをいじったことのある私にもチェロの弦を抑えたときの強い弦の振動は魅力的だ。あの強い振動をきちっと4本の指で押さえこんで、指と駒の間の弦を情感を込めて鳴らすことができるのは演奏家冥利だと思う。チェロは4本の弦が個性を持ちながらもその力強さはヴァイオリンの弦を抑えるのとはずいぶんと違う感触と、「柔らかい力強さ」が必要である。形容矛盾のような表現だが、ほかに表現のしようがない。
弦を抑えた指を通してあの振動を棹、そしてふくよかな胴体に伝える、弓が引き起こした振動は一方では駒を通して振動を胴体に伝える、反対側は指という肉体を通して棹からその振動を胴体に伝える。木質と肉体と馬の尻尾の毛による振動が音となる。そんな不思議な感覚を演奏者に与えるのが弦楽器である。チェロの魅力はその音が人体の発する音程と近いことにある。それゆえに演奏者の指の感覚が聴衆に追体験のように伝わることでもあると思わせる。
このブラームスのチェロソナタはそんなチェロの魅力で全身を浸してくれる。
本日はブラームスの2曲の「チェロソナタ」を聴きながらの作業。チェロは堤剛、ピアノがウォルフガング・サヴァリッシュ、1978年5月の録音。堤剛36歳のときの録音である。第1番の冒頭からの朗々としたチェロのソロは何度聴いてもすぐに引き込まれる。チェロの魅力十分の曲であり、演奏だと思い込んでいる。
ヴァイオリンをいじったことのある私にもチェロの弦を抑えたときの強い弦の振動は魅力的だ。あの強い振動をきちっと4本の指で押さえこんで、指と駒の間の弦を情感を込めて鳴らすことができるのは演奏家冥利だと思う。チェロは4本の弦が個性を持ちながらもその力強さはヴァイオリンの弦を抑えるのとはずいぶんと違う感触と、「柔らかい力強さ」が必要である。形容矛盾のような表現だが、ほかに表現のしようがない。
弦を抑えた指を通してあの振動を棹、そしてふくよかな胴体に伝える、弓が引き起こした振動は一方では駒を通して振動を胴体に伝える、反対側は指という肉体を通して棹からその振動を胴体に伝える。木質と肉体と馬の尻尾の毛による振動が音となる。そんな不思議な感覚を演奏者に与えるのが弦楽器である。チェロの魅力はその音が人体の発する音程と近いことにある。それゆえに演奏者の指の感覚が聴衆に追体験のように伝わることでもあると思わせる。
このブラームスのチェロソナタはそんなチェロの魅力で全身を浸してくれる。