フルート奏者ニコール・ミッチェルが作品に取り入れていたこと、『キンドレッド』の文庫復刊、アフロフューチャリズムへの注目などを経て、ようやく日本でもオクテイヴィア・E・バトラー再評価の機運が高まりつつある。
最近邦訳された短編集『血を分けた子ども』(河出書房新社、原著1996、2005年)も感嘆しつつ読んだ。「異物」の感覚をSFとして昇華させた世界は、たしかにバトラーが黒人女性であったことと無縁ではありえない。
●参照
オクテイヴィア・E・バトラーのヴァンパイア
ニコール・ミッチェル『Maroon Cloud』
ニコール・ミッチェル『Mandorla Awakening II: Emerging Worlds』
「JazzTokyo」のNY特集(2017/7/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2017/5/1)
オクテイヴィア・バトラー『キンドレッド―きずなの招喚―』
大和田俊之『アメリカ音楽史』