Sightsong

自縄自縛日記

遠藤ふみ+甲斐正樹+則武諒@神保町試聴室

2022-09-26 08:03:27 | アヴァンギャルド・ジャズ

神保町の試聴室(2022/9/25)。

Fumi Endo 遠藤ふみ (p)
Masaki Kai 甲斐正樹 (b)
Ryo Noritake 則武諒 (ds)

驚くほど繊細な音楽。もちろんそれはピアノだけではない。素晴らしかった。最後のエリントン曲<Sunset and the Mockingbird>だったか、これも静かに鮮烈。

Fuji X-E2, XF60mmF2.4

●遠藤ふみ
幽けき刻@公園通りクラシックス(2022年)
神田綾子+矢部優子+遠藤ふみ@大泉学園インエフ(2021年)
遠藤ふみ『Live at Ftarri, March 8, April 11 and June 27, 2021』(JazzTokyo)(2021年)
青木タイセイ+遠藤ふみ+則武諒@関内・上町63(2021年)
徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(その3)(2021年)
かみむら泰一+古和靖章+遠藤ふみ+阿部真武@神保町試聴室(2021年)
徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(その2)(2021年)
本藤美咲+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)
徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)
池田陽子+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)

●則武諒
青木タイセイ+遠藤ふみ+則武諒@関内・上町63(2021年)
クリス・ヴィーゼンダンガー+かみむら泰一+落合康介+則武諒@中野Sweet Rain(2019年)
福冨博カルテット@新宿ピットイン(2015年)


『日本の中のマネ』@練馬区立美術館

2022-09-26 00:00:01 | アート・映画

 練馬区美術館での刺激的な展示。たしかにマネは印象派の父のように呼ばれながら印象主義に属しているとはいえない。網膜への刺激は躍っておらず、どちらかといえば色彩がタブローにべったりと粘り付いている。ではなにがスキャンダラスだったのか。展覧会に明確な答えは用意されていない。

ミシェル・フーコーが『マネの絵画』で展開した言説を思い出す。すなわち、キャンバスというタブローの存在が、観る者を向こう側の世界に連れ込む前提に疑いをもたらしたこと。絵画が、一方的な世界の供与という権力装置から、絵画を観るあなたは何者かと問いかけ、観る者もそれに応えざるを得ない装置へと転じたこと。それならば向こう側の幻視を遮るマネのありようも納得できそうなものだ。

展覧会ではマネの日本での受容についても模索している。ここで竹橋の近代美術館でなんども観た、石井柏亭《草上の小憩》が出てきて吃驚した。なるほど、自然主義的にすべてが静物のように扱われている。マネはそのような文脈でも受容されてきた(はじめに日本に紹介したのは森鷗外だった)。

タイミングよく、ファッション・音楽ライターの竹村洋子さんと落ち合ってしばらくおしゃべり。大根葉が練り込まれた練馬サブレをいただいた。