Sightsong

自縄自縛日記

ロジャー・ターナー+池田謙@Ftarri

2023-08-20 17:09:51 | アヴァンギャルド・ジャズ

水道橋のFtarri(2023/8/19)。

Roger Turner (perc)
Ken Ikeda 池田謙 (electronics)

ロジャー・ターナーさんは、その場の空気に呼応して、触れ心地、マチエール、振動の伝わりかた、そのような近くにあって感知することができるものを場のサウンドとして昇華させる。その技やありようはみごとなもので、わかってはいても感じ入ってしまう。

隣の池田謙さんはつねに全体をふわりと俯瞰した上で新たな要素を付け加えてゆく人なのだと思っていたが、この日、それだけではないことを実感した。ロジャーさんのように手を伸ばして触ることのできる音(メタファーとしても)を大事にしつつ、それが全体性にも貢献している。ミクロとマクロの両方の相において、同時に柔らかく策動する人でもある。

たぶんその意味でふたりには似たところがあって、そのためか、ロジャーさんがまるでジャズドラマーのようになってビートを作り、どうみても愉しんでいる局面があった。嬉しくて笑い出しそうになってしまった。

Fuji X-E2, XF35mmF1.4, Pentax FA77mmF1.8 (PK)

●ロジャー・ターナー
ロジャー・ターナー+田中悠美子@東北沢OTOOTO(2023年)
ロジャー・ターナー&マリ・カマダ『Junk Percussion – Notes for the Future』(JazzTokyo)(2023年)
高橋悠治+ロジャー・ターナー『Live at Aoshima Hall』(JazzTokyo)(2019年)
ロジャー・ターナー+亀井庸州@Ftarri(2019年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+内橋和久@下北沢Apollo(2019年)
アーサー・ブル+スコット・トムソン+ロジャー・ターナー『Monicker - Spine』(2018年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+齋藤徹@横濱エアジン(2018年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+齋藤徹@横濱エアジン(JazzTokyo)(2017年)
ロジャー・ターナー+広瀬淳二+内橋和久@公園通りクラシックス(2017年)
ロジャー・ターナー+今井和雄@Bar Isshee(2017年)
蓮見令麻@新宿ピットイン(2016年)
齋藤徹+かみむら泰一、+喜多直毅、+矢萩竜太郎(JazzTokyo)(2015-16年)
ドネダ+ラッセル+ターナー『The Cigar That Talks』(2009年)
フィル・ミントン+ロジャー・ターナー『drainage』(1998、2002年)
アネット・ピーコック『I Have No Feelings』(-1985年)
近藤等則+ジョン・ラッセル+ロジャー・ターナー『Artless Sky』(1979年)

●池田謙
阿部真武+池田謙+遠藤ふみ@公園通りクラシックス(2023年)
「ジョン・ラッセルを追悼する」@下北沢アレイホール(2022年)
池田謙+マッシモ・マギー+エディ・プレヴォ+ヨシュア・ヴァイツェル『Easter Monday Music』(JazzTokyo)(2019年)
キム・ミール+クリスチャン・ヴァルムルー+池田謙@東北沢OTOOTO(2019年)
フタリのさとがえり@Ftarri(2018年)
池田謙+秋山徹次@東北沢OTOOTO
(2017年)


フェ・シュウヤン、川手直人、マコメロジー@大久保ひかりのうま

2023-08-20 10:58:26 | アヴァンギャルド・ジャズ

大久保のひかりのうま(2023/8/19)。

Xu Shaoyang フェ・シュウヤン (vo, g, p)
川手直人 (ukulele)
マコメロジー (g, vo)

エモーショナルな川手直人さんのウクレレ、親しみ満開のマコメロジーの弾き語り、どちらも良い。

そしてフェ・シュウヤンさん、通称シュウさん。前に日本に滞在していたことも、マヘル・シャラル・ハシュ・バズに加入していたこともある人で、今回はプライヴェートでの滞日。4年ほど前に台北で出会ったときとはちがい、今回は歌もの。とはいえギターには少しやさぐれた感じがあり、またご夫人と子ども3人を入れて共演するなどやっぱり自由。

Fuji X-E2, Pentax FA77mmF1.8 (PK), XF35mmF1.4

●フェ・シュウヤン
Outer Pulsation@台北Gongguan Underpass(2019年)


東京媽祖廟

2023-08-20 08:34:21 | 中国・台湾
媽祖は台湾・中国沿海部の航海・漁業の女神で、海の交易ルートに沿って祀られている。日本にも到来していて、青森の大間では鹿児島から伝えられて合祀され、沖縄では天妃と名前を変えて那覇の天妃小学校にその名前を残している(ということを拙著『齋藤徹の芸術』にも書いた)。
きのう大久保に行く用事があったので、台湾の華僑が2013年に建設した東京媽祖廟に参拝してきた。1階で線香を買い、4階まで順に。名前と住所と生年月日を口に出して祈願をする。3階の媽祖は中国のピンク顔、台湾の黒い顔と金色顔。なお1階にはあの関羽、4階には観音。
 
 
 
Fuji X-E2, Pentax FA77mmF1.8 (PK)