Sightsong

自縄自縛日記

大谷能生+高橋保行+阿部真武+林頼我@稲毛Candy

2023-10-09 21:02:08 | アヴァンギャルド・ジャズ

稲毛のCandy(2023/10/9)。

Yoshio Ootani 大谷能生 (as)
Yasuyuki Takahashi 高橋保行 (tb)
Masatake Abe 阿部真武 (b)
Raiga Hayashi 林頼我 (ds)
Billie Jean (as)

ジミ・ヘンドリックス、チャーリー・ヘイデン、セロニアス・モンク、デューク・エリントン、オーネット・コールマン。もうカッコいい曲ばかりをこのメンバーで演る、おもしろくないわけがない。

さまざまな発見。ヘイデンの曲はヘイデンがそうであったように同じ音を執拗に積み重ねることで完成されること。林頼我さんはドラミングが「衝突の人」だと思っていたが、その中にもスティックを使ってもブラシほどに繊細なところがあること。共演者をつねに見渡しプレイに反映していること。圧の強さはサウンドの駆動力にもなること。シットインしたビリージーンさん、艶やかな音のままで熱くなること。オーネットを研究したにちがいないこと。

Fuji X-E2, 7Artisans 12mmF2.8, Rollei Sonnar 85mmF2.8 (M42)

●高橋保行
藤井郷子オーケストラ東京@公園通りクラシックス(2023年)
川口義之+不破大輔+山口コーイチ+岡村太+高橋保行@なってるハウス(2022年)
電気スライム@なってるハウス(2020年)
渋大祭@川崎市東扇島東公園(2019年)
藤井郷子オーケストラ東京@新宿ピットイン(2018年)

●阿部真武
Uquwa@神保町試聴室(2023年)
しばてつ+森順治+阿部真武+加藤哲子+古池寿浩@なってるハウス(2023年)
AccentGrave、鈴木彩文@神田Polaris(2023年)
サラダマイカル富岡製糸場グループ 、フジワラサトシ+遠藤ふみ+阿部真武@神保町試聴室(2023年)
インプロヴァイザーの立脚地 vol.9 阿部真武(JazzTokyo)(2023年)
Thieves@神保町試聴室(2023年)
長沢哲+阿部真武@Ftarri(2023年)
阿部真武+池田謙+遠藤ふみ@公園通りクラシックス(2023年)
Uquwa@神保町試聴室(2023年)
大蔵雅彦+阿部真武@水道橋Ftarri(2023年)
北田学+外山明+阿部真武@渋谷Bar Subterraneans(2023年)
阿部真武+本藤美咲@水道橋Ftarri(2023年)
北田学+外山明+阿部真武@渋谷Bar Subterraneans(2022年)
加藤綾子+阿部真武@不動前Permian(2022年)
細井徳太郎+阿部真武@水道橋Ftarri(2022年)
かみむら泰一+古和靖章+遠藤ふみ+阿部真武@神保町試聴室(2021年)
池田陽子+阿部真武+岡川怜央@Ftarri(2021年)

●林頼我
纐纈雅代+松丸契+落合康介+林頼我@荻窪ベルベットサン(2019年)
WaoiL@下北沢Apollo(2019年)
永武幹子+加藤一平+瀬尾高志+林ライガ@セロニアス(2018年)
林ライガ vs. のなか悟空@なってるハウス(2017年)
森順治+高橋佑成+瀬尾高志+林ライガ@下北沢APOLLO(2016年)


現代音楽レクチャーシリーズ最終回「今日の音楽 作曲家 山本和智 自作を語る」@浦安市文化会館

2023-10-09 08:50:22 | アヴァンギャルド・ジャズ

浦安市文化会館(2023/10/8)。

指揮:浦部雪
箏:マクイーン時田深山、日原暢子、内藤美和
ヴァイオリン:三瀬俊吾、松岡麻衣子、中澤沙央里、白小路紗季、亀井庸州、加藤綾子、田口雅人
ヴィオラ:迫田圭、永田菫
チェロ:北嶋愛季、竹本聖子
コントラバス:篠崎和紀
フルート:内山貴博
オーボエ:大木雅人
クラリネット:西村薫
ファゴット:中田小弥香
ホルン:平本彩
トランペット:渡辺アキラ
トロンボーン:村田厚生
打楽器:西久保友広、彌永和沙、柳沢勇太
ピアノ:篠田昌伸

曲目・演目
『ヴァーチャリティの平原』第1部 3-軌道A
3つのそろばんのための『オペラ』
3人の箏奏者と室内オーケストラのための『散乱系』

山本和智さんの曲とトーク。現代音楽を親しみやすく、ではなく、あくまで山本さんの音楽である。

<『ヴァーチャリティの平原』第1部 3-軌道A>では、チェロのパーツひとつひとつが出番をあてがわれて奇妙な人間関係を築くようで、その登場人物たるパーツたちの統制が取れているのかいないのかのバランスがおもしろい。そろばんを楽器として扱う『オペラ』では、観る者も否応なく巻き込まれて介入しないよう耐える。

そして<3人の箏奏者と室内オーケストラのための『散乱系』>。3人の箏奏者たちはそれぞれ2面の箏を演奏する。そのうち1面の弦と観客席に張られた糸とがつなげられており、糸のあちこちに百均プラカップのスピーカーが付けられている。ときおり右斜め前や左横からぽこぽこという音が聴こえてきて、これもまた観る者を取り込む仕掛けで愉快。一方でステージからは緊密なサウンド。

山本さんの音作りは共犯関係の構築でもあるのかな。そして共犯者とは。

iphone 15

●山本和智
特殊音樂祭@和光大学(JazzTokyo)(2019年)