今日の舞台は良かった。ごひいきアミジロウが出ていないので、割とのんきに見ていたら、途中で何でもないところで感動に蒸せり、それからは(花粉症で悩んでいるのに)涙と鼻水との格闘でした。
花火師の話というのが断然いい。時代を感じるし、ノスタルジーがある。それにしても、あの舞台で、花火と蛍を再現させる照明の力量、演出。照明は6人の女子高生が担当したというからスゴイじゃないか。
二人の男に愛されているのに、正体不明の男に気持ちを取られている工場主の娘。この相関図は確かに小説的で、人をワクワクさせる。この辺りが実に細かく描かれていた。悲恋の構図が際立っていた。
でも何といっても、20人弱の男子高生たちとのコラボの密度が今回は随分と完成されており、前半の格闘シーンだけでも迫力十分で、並々ならぬ高校生の意気込みを感ず。彼らの練習量も並大抵ではなかったはず。一瞬の乱れもない。
後半になって、彼らが(ステタイと一緒に)舞台の奥に全員座り、観客と対峙する。
ここなんです。彼ら若い高校生たちとステージタイガーの面々との気持ちの繫がりがとても強く感じられ、それが我々観客にドーンと伝わって来たんだ。そこから、怒涛の涙が我が鼻と咽喉を蒸せさせた、、。
ステージタイガーの舞台も随分と見てきたが、今回が一番すっきりと構築されていて、どこから見ても無駄がなかった。花火という一瞬に消えてゆく題材を本筋に、見事、彼らその当時を生きていた人間像を蘇らせたのだ。
秀作である。実にいい時間をもらったネ。ありがとう、虎本 剛さん、そしてあの高校生たちよ!
私もステタイは「MATCH」「アップ・ダディ・ダウン」「ランニングホーム」と観てきて今回が一番良かったかな。
虎本さんの作品しっかり作ってきはるんですが何かストライクど真ん中ではなくて。。今回思ったのがギャグシーンで私が面白いと思わないものが幾つかあるなあ、と。ただ面白かったのも今回幾つかあって(笑)
ここの役者さんではは小野さんの演技が好きで。今回は激富の中尾さんが激ハマり、男はくさいよの八戸さんも好きでしたかねえ。
役者としての虎本さんも「MATCH」、今回と好きですねえ。
淀川工科高校の演劇部は上手いですよ。高校演劇に詳しい方に教えてもらって一昨年HPFの『贋作・罪と罰』を観に行ったのですが高校生でこんなに上手いのかと(笑) 昨年もHPFに『カノン』を観に行きましたが。
『贋作・罪と罰』の時に記憶に残る演技だった片山直樹さん、岩田光風さんらが作った劇団祝人-ほかいびと- が1月28日、29日心斎橋ウイングフィールドにて
ウイングカップ7参加作品 土田英生 作『その鉄塔に男たちはいるという』を上演されます。
岩田 光風(@creepykoppepan )
奥谷 知紀(@Tomonori_2525 )
片山 直樹(@iamktymnok )
門田 侑樹(@yukiiii347 )
浜田 崇史(@pudding_cesss )
淀川工科高校演劇部とステタイさんの関係はこちらに
http://gekibu.com/archives/2189
淀川工科高校演劇部の歴史についてはこちら
http://gekibu.com/archives/1906
http://gekibu.com/archives/1917
御参考にしてください。御存知かな?(笑)