そして本日の2本目はこちらも学生演劇の関奈月。この劇団もセンスがいい。いつも感心させられる。今回はあの泣かせで有名な宅間孝行の脚本であります。期待できます。
歳月が思春期から青春期に至る10数年の恋物語。これを涙なくして観ることができようか。
長崎弁が強烈で、理解不能の言葉もあったとは思うが、それはそれで雰囲気も伝わりやはり方言は最高です。そんな長崎の民宿を舞台に繰り広げられる切ない恋の行方。僕たちは見届けることができようか。
前半はヤンキー兄弟の設定でもあるので、ある意味吉本調にコメディが強調される。出演者も十分その期待に沿う出来。新人たちの舞台とは言うものの、いやあどうしてみんな大した度胸です。風格さえあります。凄い逸材をそろえたものです。
対するベテランも、それはそれはしっかり舞台をあらゆるところで締めているので重圧な劇となった。そして、みんな、いつもこうして仲がいいんだなあと分かってくる。
ラストはアッと驚くストーリーが待ち構えていたが、題名の夕顔がまさしくきれいで、こんな直球ラブストーリーが1980年代のあの時代に存在していたんだなあって、感慨深いものがある。
140分の長尺でしたが、いとおしいいい作品でした。
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