3時間近くの長丁場を感じさせない演出。ゆったりとした長い河を泳ぎ、歴史に翻弄された人々を見る。そういえば、満州からの引き上げに対して樺太はあまり聞くことがない。実は40万人いた日本人のうち、10万人しか引き上げていないそうだ。ということは、30万人もの日本人がソヴィエトに吸収されることになった、、。
前半終戦までを春ののどかな季節に例えると、後半の終戦前後はまさに冬の時代だ。その対比があまりに凄すぎる。
3家族の100年の歴史は現代の我々にもガツンと響く。人間とは、それでも生きてゆく。その強さも感じるとともに、悲劇の神髄を知る。そんな、人間の叙事詩を3時間で描くごまのはえ氏、脱帽です。
生演奏の音楽が実に美しい。不覚にも涙してしまった。
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