空晴「ココでココからの話。」（作・演出・出演 岡部尚子 於HEPHALL） 80点

10年以上追いかけている劇団「空晴」、その千秋楽に行ってきました。いつも僕らの身の回りにある、小さな、ちょっとした不安、喜び、夢を観客と等身大になって見せてくれる、ありそうでなかなかない希有な存在の劇団である。

今回も、ちょっとした誤解がどんどん広がり最後はほっと安心できるいわば僕らの実際の生活を描いてくれる。小さすぎてこんなの劇ではない、なんて言って見てしまった観客は知らず知らず彼らの虜になってしまう、そんな不思議な劇なのである。

今回は人気俳優（？）コッキーを中盤まで出さない思いきった演出で、彼がまさに夢の中にいるのか現実の話なのか、そんなファンタジーを添えて秀逸。でも、これが彼の持ち味だけれど、これから彼はどういう路線に進むのかなあ、、。ちょっと心配しちゃいます。ファンからはこのままでいいと思うけどね。

千秋楽は超満員。関西でも超人気劇団だと思います。出し物が日常的なある意味地味なものなので、そういう意味でも不思議な劇団です。

次回公演の春までちょっと待てない感あり。