『憑神』を観に新橋演舞場に行って来ました。
何なのでしょうね~~~この残暑!!少しでも歩く距離を短くしようと、地下鉄を利用したのですが、変わらなかったようです。汗びっしょりになりました。
この作品は原作も読み、映画も観て、そしてラストに舞台です。原作にはかないませんが、私は舞台が好みかも。
主人公の彦四郎に中村橋之助さん、貧乏神に升毅さん、疫病神にコング桑田さん、死神に鈴木杏さん。榎本釜次郎(後の武楊)に葛山信吾さん、他、母に野川由美子さん、義姉に秋本奈緒美さん達です。
コメディーですから、笑いはたくさん散りばめられています。でもね~~映画もそうですが、ラストが悲しい結果なんですよね。武士と言う心意気に縛られた人の話。何故、そういう道を選ぶのか・・・・考えさせられる話です。そういう道を選んだ子に、母が『あっぱれ!』と言うのも理解できないです。興味を持った方は原作を読んでね。
『武士・侍』と言う職業がなくなるって、想像以上に大変ことなんだろうな~~~
『はい!明日からちょんまげはやめてください。幕府がなくなります。』なんて事言われたって、ついていけないよね。不安だらけになっちゃうだろうな~~
橋之助さんの熱演はもちろん、貧乏神・疫病神・死神のお三方がとっても、面白かった。
橋之助さんが、神様三人に翻弄される話だけど、最後には自分で自分の生き方をみつけるんだよね。どんな結果であるにしろだけど・・・・。
死神さんのセリフ『舞台装置は私達が置くけど、それを動かすのは人間なんだよ』
橋之助さんのセリフ『どれだけ生きたではなく、どんな生き方をしたかが大切なんだ』
このセリフが印象に残っています。
後半の立ち回りシーンで、神様三人が楽器を打ち鳴らします。それがすごっくカッコよかったです。全体に曲が、とってもカッコいいのですよ。時代劇って雰囲気でないのがいいんんだな。
義姉の秋本さん、セリフにメリハリがあってとっても面白かったです。