久しぶりに、萬斎さんの狂言を観てきました。
演目は『磁石』と『彦市ばなし』
最初に言い訳しちゃうと、不覚にも『磁石』では眠くなってしまいました。だから、話が今ひとつ・・・面白さが今ひとつ・・・昨晩の睡眠時間が4時間というのが、災いしてしまいました。・・・・・言い訳です。
でも、『彦市ばなし』はものすごく、楽しかったです。
自称「うそつきの名人」である彦市と、天狗の子と、殿様の話。
ただの釣竿を遠眼鏡と偽って、天狗の子から隠れ蓑を騙し取る。さらに河童を釣ってみせるからと嘘をつき、お城の殿様から鯨肉と天狗の面をせしめる。万事うまくいくと思ったら、だまされた事に気づいた天狗の子に、鯨肉と天狗の面をとられ・・・・
熊本方言で話されるのですが、その言葉がとっても心地良いのです。そして、天狗の子がなんともかわいい。かわいいと言っても、立派な大人が演じているのですが、なんともしぐさがかわいらしい。
殿様が持ってくる鯨肉は、小さな鯨型でこれもまた可愛いし、笑いを誘う。
嘘をついたって、悪人は出てこない・・・・ほのぼのとしたお話でした。
萬斎さんの狂言はいつも、映像が素敵。その素敵さを言葉で表せなくて、はがゆいのですが・・・・。
ことば遊びみたいな映像もあって・・・・たとえば、
葉
葉葉葉葉葉とか、
城
城城城城
城城城城城城城 と文字が並び、葉の文字がくるくるとスクリーンから落ちてきて、落ち葉を表現したり、
城の文字で城の形を表現して、途中で真ん中の城文字が、殿の文字に変わったりする。
この文字遊びが面白いの。あ~~~~~伝わるかしら
あとは、何度観ても萬斎さんの声は、魅力的よね。もちろん容姿もだけど・・・・