『たいこどんどん』を観てきました。
作・井上ひさしさん
演出・蜷川幸雄さん
出演・中村橋之助さん・古田新太さん・鈴木京香さん・六平直政さん・瑳川哲朗さん達です。
江戸時代、薬種問屋の若旦那(橋之助さん)と忠実なたいこ持ち(新太さん)が、ひょんなことから漂流して、拾われた船に連れて行かれたのが東北・釜石。
ここから、いろいろ本当にいろいろありまして、9年後に江戸に戻ってくる・・・・というお話です。
橋之助さん演じる若旦那が本当に情けない、頼りない、道楽息子なんです。たいこ持ちの新太さんもそのためにひどい目に合うんですが、忠実に最後まで若旦那から離れないのです。まるで、ドラえもんとのび太の関係みたい・・・・ちょっと違うか~~(笑)
橋之助さんと新太さん以外は、何役も演じます。そして、場面転換のための役者移動やちょっとしたメイク、かつら直しもそのまま舞台の上で演じるのが面白かったです。
新太さんの水分補給が、黒子さんの持ってきたお銚子だったりするわけです。
ひどい目に合いながら、やっとの思い出江戸に戻ってくると、すでに明治維新で東京となっていて、薬種問屋はすでになく両親は他界、妹さんは行方知れず・・・・・・それでも生きていくんだ!!と諭すたいこ持ちの新太さん・・・・なんか現実と重なりました。
始まりと終わりに、「アメイジング・グレイス」が流れる中、出演者全員が現れるのですが、黙祷しているようにも感じられました。
それにしても休憩20分を含んで3時間40分の舞台・・・・・ちょっと長いかも。
終演後、ロビーで三田寛子さんをお見かけしました。テレビそのままのふんわりした雰囲気で、素敵な奥様という感じでした。