こまつ座100回記念公演『頭痛肩こり樋口一葉』を観てきました。
出演は小泉今日子さん・三田和代さん・熊谷真実さん・愛華みれさん・深谷美歩さん・若村麻由美さんです。
面白かったです。観終わってから、ムサシとつながっている?って思いました。ムサシの姉妹番?違うかぁ~~。
ムサシが復讐の連鎖を断ち切る話とすれば、これは恨みの連鎖を断ち切るっていうのかな。そんな事を思いました。
小泉さんは樋口一葉を演じるのですが、ある日自分が死を考えたりしたことから、花蛍さん(若村さん)という女郎の幽霊が見えるようになります。
この若村さん演じる花蛍さんが実に可愛い幽霊なんです。なぜ、自分が幽霊になったか思い出せず、彷徨っているのですが、ある日、一葉が調べてくれて、自分の恋しい人の死を思い出す。そしてその死の元になった人に、恨みを言いにいくのですが、恨みを言われた相手だって言い分(言い訳?)がある。それをずっとさかのぼっていくと・・・・・・
恨みなんて・・・・キリがないものなんだよ、言われている気がしました。
それにしても樋口一葉は、兄、父を次々と亡くし、相続戸主となる。母をはじめ家族扶養の義務がのしかかる上に、家も守らなくてはいけない。
いまでこそ『にごりえ』『たけくらべ』などを書いた人として有名だけれど、決して裕福でなく大変な生活だったのね。そして、24歳6ヶ月で亡くなってしまう。本当に早すぎる。