『足ながおじさん』を観てきました。
出演は井上芳雄さんと坂本真綾さんの2人だけです。他の出演者は誰だろう?って直前まで思っていたのですが、なんと2人芝居でした。
手紙を朗読する形で物語が進みます。
ジャーヴィスの井上芳雄さんが、孤児であるジルーシャの坂本真綾さんを大学に行かせるために援助するのですが、条件として9か条の約束があります。
その中の一つが、手紙を書くこと。ジャーヴィスはその手紙を読んでいくうちに、だんだんとジルーシャに惹かれていくのですね。
でも、本当のことがなかなか話せない・・・・・その間、違う男性と出会う事もあり、そうなると気になって気になって仕方がない。秘書のふりをして手紙を書き、出かけることを阻止したりして・・・・そんなやりとりが面白い。
ジルーシャは、援助してくれる人は絶対に老人だと思い込み、禿げているのか、白髪なのかなど手紙に書いてくる。
ジャーヴィスの思いが止まる事無く、直接会いに行ったりもする。でも、自分が援助している本人とは言えないまま過ごし、真実がなおさらこんがらがってしまう。
ラストはもちろんハッピーエンドなのだけど、真実が分かった瞬間、ジルーシャが『あなたが秘書だったの?』って聞く場面は大爆笑。そして『手紙を勝手に読んだのね』と言うものだから、思わず・・・・だから~~と言いたくなりました。
セットが大きく変わることもなく、舞台上に置いてあるいくつかのスーツケースが椅子や机、ベッドや山に見立てたりします。そして、スーツケースの中からは、衣装や小道具も出てきます。
セットが変わらないという事は、出演者2人ずっと出ているわけで、目を離せず集中して観ることができました。
坂本さんセリフも聞きやすく、声もとってもかわいいです。2人とも歌がうまく、居心地の良い舞台でした。