文体と作品:筒井康隆を例に出しつつ

2005-12-15 20:13:41 | 本関係
文体は雰囲気に合っているかどうかが一番の問題だと思う。生み出す側としては当たり前のことだが、受け取る側はそれをどれだけ意識しているだろうか。例えば、非常用漢字を使うことは、使うことが目的なら単に虚栄という意味しかないが、上手く使えば格調高い雰囲気を醸し出すこともできる。また、ひたすら心理描写に重きを置いた文体は、全体に調和しなければまだるっこしいか安っぽいだけだし、調和していれば読者に鮮烈なイメー . . . 本文を読む
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