小学五年…嘘や欺瞞への怒り
誰も心の中では奴を疎ましいと思っている癖に、なぜお前らは心配してるフリをさも本心であるかのように振舞えるのか、と。
中学三年…狂気への傾倒
部活の終わりと時間のゆとり。暇になってどうでもいいことを色々考えるようになる。その頃「虜」というゲームをプレイ。狂気の行き場をそこに求めようとする。
高校二年…価値相対主義
面倒くさいので「確実なものなどなにもない」というこ . . . 本文を読む
本作は「少女小説」と位置づけられているのだが、読み終えてみて疑問を感じるようになった。もちろん、「少女小説」というカテゴライズそのものは様々な作品の比較分析に則ったものだと思うし、安易に批判する気はない。だが、(少なくとも『赤毛のアン』と比較する限り)本作から「少女小説」という印象を私は受けなかった。その大きな理由は二つ。
一つは、パレアナ自身の生い立ちや生活にそれほどスポットが当たっているよう . . . 本文を読む
まずはじめに。40年以上前の本だからかもしれないが、訳がこなれてないと感じる部分が結構あった。例えば、11歳のパレアナが叔母さんに向かって「おお、おばさん~」と言ったりするのだが、いくらなんでも不自然。仮に原文が‘Oh’であっても「ああ」とか訳すべきだろう。その他、パレアナが叔母さんに面と向かって「叔母さんがお金持ちだってことを忘れるらしいから」というシーンがあるが、原文は‘you are ric . . . 本文を読む
ペトラルカを読んだので、次なる目標として講談社現代新書の『メディチ家』を読むことにした。それで周囲の古本屋を三軒ほど周ったのだが、求めていたのは見つからなかった。その代わり、『少女レベッカ』を105円で購入。これは在庫が記憶にあったので予定どおりだが、最寄の古本屋の洋書セールで105円のpollyannaを見つけたのは思わぬ収穫だった。というのも『少女パレアナ』を既に購入してはいたのだが、訳の問題 . . . 本文を読む