flutter of birds:システム的な問題点

2015-09-23 18:12:05 | ゲームレビュー

あれ、にflutter of birdsのシステムってクソミソに批判してなかったっけ?と思った読者諸君、その通りであります。まあいかに俺がこの作品のシステムに怒り狂い、かつストーリーの良質さが損なわれて残念だと思っていたかってことがよく表れているんだぬ。あとは読めばわかりますんで。まあ一応フォローしておくと、この作品を作るのにかけた時間は一年足らずだと聞いたことがあり、その意味ではあれだけのテキスト量と演技をあのレベルで仕上げた点は評価できる。とはいえねえ、めっさ残念な仕様なわけですよ。

 

 

[原文]

美浜つばさについて書く前に、以前欠点として取り上げたシステムの問題を少し詳しく書いておこうと思う。なお、flutter of birdsⅡでは(おそらく多くの要望があり)全て改善されていることを言っておく。


◎音声に関して
・タイトル画面でしか調整が行えない
・BGMの音量調整ができない(ON OFFしか選べない)

あと、多少マニアックかもしれないが、文章の履歴は見れるものの音声の聞きなおしができないところはマイナスと感じた。というのも、私は発言がどんなニュアンスなのか知るために音声を聞きなおすことが時々あるからだ。

◎画面設定
フルスクリーン固定なのが×

◎音楽鑑賞モードがない
名曲が多いのにもったいない

◎文章表示に関して
メッセージスキップが、自動のみになっている(Ctrlキーを押すと勝手に早送りする)。これは、先に述べた音声の聞きなおしができないのと併せ技で×

また選択肢が出たとき自動でカーソルが選択肢のところに移動するのも×
マウスをクリックしていたらそのまま間違って選択肢を選んでしまうこともある。しかもその際、ロードできるのは自分の部屋に戻ってからであり、近くてもその日の朝からやり直しになる。そのため間違って選択肢を選んでしまい大きなストレスを感じることが何度かあった。

◎セーブ・ロードに関して

・セーブが1日の終りにしかできない。
・ロードは自室に戻ればいつでもできるがめんどくさい
・セーブが10箇所しかできない

これに加えて、
・会いたいキャラがどこにいるのかわからないし、選択肢も結構難しい

→難易度が高くなる。

これが単に昔のシステムを踏襲した結果であれば明らかに失敗である。これによって「攻略」という要素が増したという見方も不可能ではないが、それでもセーブポイントは増やすべきだった(例えばFateのように)。また、(サスペンスものはともかくとして)ストーリー重視の作品の場合、攻略という要素は往々にしてストーリーの理解を妨げるものとなってしまうものだ(例えば同じシルキーズの「肢体を洗う」なら攻略要素の大きさはプラスになっていると言えるが)。


以上の問題点が、flutter of birdsの価値を著しく損なっている。そう思うと、5ヶ月という製作期間がもう少しでも長く取れなかったのかと残念でならない。


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