この前flutter of birdsの曲に触れたので、この機会にレビューを復活させておくか・・・と思ったら、予想以上に関連記事が多く一体どれが最初に書いたヤツなのか皆目わからなくなり、倉庫をガサガサさがしていたら何とか見つかリングと。ゲームをプレイしたきっかけと序盤の雑感が書いてあること、システムなど様々な項目に少しづつ言及している形式など初期レビューの形態を反映しているのも個人的には懐かしいやらおもしろいやら(今は何かひとつテーマを決めて突っ込んで書こうとするケースが多いので)・・・とか思ってたら、なんや「果てしなく青いこの空の下で」で書いたレビューを意識しあえて違う形式をとっただけなのね(;´∀`)
まあでも初プレイしている人と同じ目線で描くという試みは、臨場感の演出も合わせて重要だなあと再認識した次第。下記の冒頭の演出は、後に見られる女性を過度に神聖視しないスタンス(それは大気シナリオゆえに不徹底ではあるにせよ)とも繋がっていくという意味で非常に重要なものだと言えるのである。
蛇足ながら言っておくと、神聖視された存在が時の移り変わりの中で被差別民とみなされるようになる事例を知れば知るほど、女性の神聖視(女性性・母性の理想化!)とそれを快楽のための道具(肉○器)とみなす姿勢は、ともに相手に人間性を認めないという意味において、コインの裏表でしかないとますます思うようになる次第である。
[原文]
本作は2001年にシルキーズより発売されたゲームである。そのためやや古くなってしまった感はあるが、傑作の一つとしてレビューを残しておきたいと思う。今回は、「青空」のレビューが俯瞰的なものだったためプレイ日記風な体裁を取ってみようと思う。ちなみに本作は5ヶ月くらい前に中古で買ってクリアした。
(本文)
いきなり田舎の駅に到着するシーンから始まったが、曲が非常にいい。田舎の雰囲気と主人公の不安さが上手く伝わってくるようなBGMだ。主人公は医学部の一年生で、田舎にある親戚の診療所を手伝うことになっていた。そして森で出会う車椅子の少女白風[しろっぷ]に病院へ案内してもらう。で、メインヒロインの大気[いぶき]などが登場。この辺うまい具合にキャラクター紹介がされていて澱みない。ちなみに、診療行為ができない主人公にとって、雑用や患者のメンタルケア[というかお話をする]が主な仕事となるそうだ。
一日が終わりセーブ、てセーブポイントここだけかよ!しかもセーブ可能箇所は20。いつでもセーブできることなどに慣れてるのでこれはかなり萎える。何でこんな旧式のシステムなのかしら(^^;)またこのゲーム、色々な場所に移動して人と会い話を進めていくのだが、どこで誰に会えるか行ってみるまでわからんので相当イラつく。とりあえずシステム面は最悪だな。
気を取り直して進めると、白風のイベント。ここで白風の部屋に行くのだが、いきなり○○○○○[ネタバレのため自粛]。「……え?」主人公とともに思わずキョトン。「それは身体が弱いから使って云々」と主人公の疑問に白風が答えた時点で、完全にキター!!と思った[つうか声に出た]。どう考えても、車椅子を上手く利用した、プレイヤーや他の泣きゲーに対する挑戦状としか思えない。それまでは、Kanonみたく「お涙ちょうだいのためならご都合何のその」というゲームである疑いも持っていたけど、これで完全につかまれた。そしてこの時には、このゲームならやってくれると俄然期待するようになっていた
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