学校であった怖い話:クラシックとノスタルジー

2016-11-11 12:38:29 | ゲームよろず

はいどうも、カラヤン伯でやんす。昨日は学校であった怖い話+淫夢動画を見つけてネタだと思って油断してたらスゲー話がよくできてて感心した、という話をした(ちなみにそのせいで翌日朝から会議なのに睡眠時間が少なくなって大変な思いをしますた←自業自得)。

 

いわゆる「学怖」はブログの最初期に書いているくらい入れ込んでいる作品で、スーファミのソフトの中ではロマサガ2・ドラクエ5と並ぶ屈指の名作だと思っている(この三つは評価するポイントが違うので甲乙つけがたい)。その魅力の一つは極めて完成度の高い曲にあり、ピアノによるキャラクターBGMを始め個々の曲が優れているだけでなく、全体的にクラシカルで独特な世界観をよく表していると感じる。そもそも旧校舎の取り壊しに際しての七不思議企画なので昔の話や古めかしい建物の絵も多く、ノスタルジックな雰囲気のする曲調はよくマッチしていると言える(ちなみにこれは今の自分だから感じることだろうが、そもそも学校での怪談話というもの自体が懐かしさを伴う)。

 

 

 


この二つは中でも有名な新堂誠の曲と仮面の少女の曲。前者は「怖い」話なのに青春そのもののような爽やかさで、後者はもの悲しさと美しさ、そして音程の外れた感じが気味悪さが仮面の少女という存在を余すところなく表現しきっている極めてすぐれた曲だと言える(言い換えれば、不条理な暴力の中で命を絶ち、復讐に憑かれた彼女の在り様をどんな言葉より雄弁に物語っている)。


と褒めたところで、こういう視点からPS版の学怖Sが自分的にどうも腑に落ちないのが簡単に説明できる。

 

 

 

  

 

 

以上はそれぞれ新堂のテーマ、仮面の少女のテーマ(前半)なのだが、なんとも軽いというかポップなのである。前者はいかにもスポーツマンという感じではあるが、SFC版にあったある種の深み・複雑さはなく、後者に到ってはただの安っぽいホラー音楽でしかない。これは今述べた二曲に限ったことではなく、全般的にポップな曲調に変わっており(荒井の曲はそれなりに良いと思うが)、どういうわけか全般的にマイルドになったホラー描写と相まって、どうもSの方はSFC版のピントのボヤけた(あるいは腰の引けた)二次創作のように見えてしまうのである。まあSFC版の完成度が極めて高いため世界観が出来上がっており、そもそも付け足しようがなかった、ということなのかもしれない。たとえば学怖のキャラクターは成人がモデルになっているため明らかに高校生ちゃうやろというビジュアルになっているが、むしろキャラが立ちすぎている学怖の語り部や登場人物としてはむしろその方が自然にさえ見えるほどなので(たとえば新堂の邪悪な笑顔や風間の風貌が典型的)。

 

今回の動画視聴でそんなことを思った次第である。


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