その陰湿さ、イカレポンチさ具合にプレイした98%の人が嫌悪感を抱き2%はハマり込む・・・「さよならを教えて」というゲームへの反応をおおざっぱにまとめたらまあそんなところだろう。一応2005年くらいから散発的に書いてきたレビューをとある事情で全削除したが、「沙耶の唄」との比較記事で使うためこの度復活させることに。まあただダラダラと再掲だけしても何なので、簡単にコメントをつけつつアップしていく予定。
てゆうか俺「トロンプ・ユイユ」とか書いてたのか~。今見ると恥ずかしいわwただまあ原作のカルトな雰囲気を意識して内容を構成しようとしたらしいことはわかる。ま、メタファーとか言う割にコミュニケーションの不可能性といった点について何も書いてないのはどうかと思うがネ、とだけ言っておこう。
<原文>
といっても曲の方じゃない。2001年にクラフトワークより発売されたPCゲームである。その簡単なレビューというか紹介文。
(むいてるひと)
「沙耶の唄」、「ひぐらしのなく頃に」、「好き好き大好き!」などが平気でやれる人or面白いと思った人には特にお勧め。逆にヌルいゲームが好きな人へはあまり勧められない。
(すとおりい)
主人公は、とある女子校に通う教育実習生。
実習期間を無事に終え、正規の教員になるのが彼の目的だ。
だが、彼は精神的に疲れきっていた。
不安、緊張、対人恐怖……そして、日々襲いかかる悪夢。
放課後の校内で出会う少女たちに対する、恐れ、愛着、情欲。
同僚である大人の女たちに対する、嫌悪感、依存心、禁忌感。
――こんな自分が本当に教員になどなれるのか?
悩む主人公に襲いかかる、義務感と重圧の日々。
彼は、夕映えの放課後を彷徨い続ける。
(てぇま)
人間の精神世界80%、他者との繋がり20%。
(えんしつ)
とにかくメタファーのオンパレード。メタファーの海に現象が浮かんでいる感じ。前面に押し出されてるのは夕方や天使。そうでないものとして方位、体型、インプリティング、巣立など。またトロンプ・ユイユ(=騙し絵)の使用、モザイクや漢字の並びの独特な使い方によって異界を上手く表現している。フランス語を所々に入れているのも面白い。他にも色々あるが、ネタバレ回避のため自重。
(おんがく)
I've Sound。郷愁や不可思議さといった場面のメタファーがうまく表れている印象。全体的な統一感もある。エンディングの歌は崩壊っぷりが凄まじい。赤と黒のスタッフロールが似合いすぎ。
(ほんさくをよりたのしむために)
話の構造は一回でわかってしまうが、それで終わらせてしまってはもったいない。全てがメタファーということを意識して、人間の精神世界の濃密さや不可思議さを堪能するのが吉。あるいは御幸やかなえの話に出てくる学術系の話を色々調べてみるのも面白いだろう。それは単に知識になるというばかりでなく、「さよなら」世界の構築のされ方をも理解することに繋がる…とか何とか。
※いちぶのぶんしおとがぞおのちよさくけんはくらふとわあくにぞくします。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます