A Slow Life of Mister Masuda

定年退職後のスローライフを公開!

円空さんに逢いに行く

2015年02月26日 09時18分33秒 | 家族行事
2月10日(火)


地方仏に興味を持っている。
特に円空さん木喰さんの木彫が好きだ。

江戸時代の異なる時期に日本を巡り歩いた円空と木喰。
円空は荒削りで力強い、木喰は丸みを帯びたという異なる作風でありながら、
多くは像に込められた祈りを包み込むように柔らかな微笑みをたたえている。

円空と木喰の木彫像あわせて約250点が、時を超えて私たちの心に迫ってくる。
横浜そごう美術館の展覧会である。


円空仏は生成り(キナリ)を味わえ」。
生成りは一本一本の木が持つ癖のこと。
それを活かした所に円空仏のよさがある。
ずんぐりした杉の根っこの薬師如来。
自然のままの木肌を、衣の線にみたてて見事に造形している。

それは、円空が、どんな木にも仏様が宿っていると信じていたからだ。

円空は、寺も仏像もない辺境の村々を旅し、
そこで手に入る木を使って人々のために仏像を作った。




木喰仏は、荒削りな円空仏とは対照的だ。
見ているだけで心が和んでくる優しい微笑み。
この笑顔こそ木喰仏最大の魅力だ。
「木喰仏は笑顔を堪能せよ」。


コメント
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