「三国川」と書いて「さぐりがわ」と読みます。この上流に大きなロック式ダムが出来て周辺が一変してしまいました。といってもこのダムはかなり前に出来たものですが、出来る以前の様子を知っている私にとっては最近の出来事のように感じてしまうのです。ダムのさらに奥、「十字峡」という渓谷があって越後三山の中ノ岳の登山口と兎岳の登山などの基点になっている場所があります。ここも当時の面影はかなりなくなっていますが、それでも沢沿いの林道を進むと素敵な渓谷美を堪能できます。一時この沢でイワナを追いかけた若き頃の思い出があります。なかなか型の良い物も手に入れたし、数も沢山取れて燻製作りに精を出した思いでもある沢なのです。今は釣り人のほうが多いような気がしますね。
センノキとも呼んでいる高木で林業では有用材です。コシアブラと共にこの夏の初めに花を見せます。ウコギ科の仲間で花のボリュウムはなかなか凄いものがあるのですが、少々地味な色。存在感がないですね。それでも気をつけてみていくと山肌のところどころに薄黄緑色をした塊を見つけることができハリギリの存在を確認できます。新芽を山菜として利用できるんですね。結構いけます。