荒れた里山の原因の一つが、つる植物の横暴振りです。クズとフジがその主たる犯人。かつては、「やまの生活」が成り立っていた頃は「他人のやまでもつるは切る」ということが普通に行われていて、自分の持ちやままで行く間に伸びたつるは刈られたそうです。その後、放置されて伸び放題に伸びているクズやフジを見ると途方にくれることがあります。自然の生態系内ではあまり問題にならないのですが、管理されてきた里山生態系では大問題になります。巻きつかれた木々は光合成ができないとか、冬は着雪量が増えて重みで折れたりしてやがて枯死します。巻きついたほうも倒木などが原因で死滅する場合もあるのですが、足の踏み場も無いような藪になることが多いですね(これはこれで意味のある形なのです)。
花が綺麗だとフジの木を大切に思う気持ち分からないわけではないのですが、花を見る樹は残しておいて、森を守るためにはある程度コントロールする必要があります。時々
森の中に入ってフジつるを切り倒します。
前段が長くなってしまいましたが、フジの年輪がとても面白いのです。フジの年輪は同心円のようで同心円とはいえない構造ですね。全く成長しない方向があったり、急に成長しだす方向があったりで奇妙奇天烈という感じ・・・。フジの大木は決して丸くない幹なのですが、年輪を見ながら再認識といったところです。なぜこうなるのか?全方向一様に成長しないで必要な部分だけ成長させる・・・。省エネの仕組みにも見えますね。この不規則性がフジの生命力であり適応能力なのでしょう。こういう性質はクズには見られません。
花が綺麗だとフジの木を大切に思う気持ち分からないわけではないのですが、花を見る樹は残しておいて、森を守るためにはある程度コントロールする必要があります。時々
森の中に入ってフジつるを切り倒します。
前段が長くなってしまいましたが、フジの年輪がとても面白いのです。フジの年輪は同心円のようで同心円とはいえない構造ですね。全く成長しない方向があったり、急に成長しだす方向があったりで奇妙奇天烈という感じ・・・。フジの大木は決して丸くない幹なのですが、年輪を見ながら再認識といったところです。なぜこうなるのか?全方向一様に成長しないで必要な部分だけ成長させる・・・。省エネの仕組みにも見えますね。この不規則性がフジの生命力であり適応能力なのでしょう。こういう性質はクズには見られません。