森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ベゴニア

2012年03月29日 | 自然観察日記
ベゴニアはシュウカイドウ科の花、身近な花です。公園や学校の花壇には必ずといっていいほど植えられています。しかし、この仲間は日本に自生はなく、あるのは大陸産のシュウカイドウが野生化しているのを見るだけですね。といっても越後では野生化したシュウカイドウを見ることはほとんどできません。かつて弥彦神社に隣接するスギの林の一角に咲いていたことくらいしか思い出せません。もともと日本になかった花が今は身の回りにあふれています。生活を豊かにしている面はあるものの、これがそのまま野生化するような性質があるなら生態系の撹乱という厄介な問題が発生します。ベゴニアは幸い日本には適応しづらさがあるようですから、あまり心配はしなくてもよいようですが、溢れる持込種の中にはおとなしいものばかりではありません。