森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

アンスリュウム

2012年03月28日 | 自然観察日記
サトイモ科の一つ、アンスリュウムの肉穂花序(にくすいかじょ)です。ミズバショウやマムシグサなどのサトイモ科の花は特異です。このアンスリュウムも赤いものは苞(仏炎苞)で花弁でもがくでもありませんが、働きは「花弁」ですね。棒状の上に乗るぶつぶつが一つ一つの花で、単性花のようです。ルーペで確認していませんから、間違えているかもしれませんが雌花のように見えます。サトイモ科の肉穂花序は個体の大きさで雌株雄株に分かれるものや、先端部が雄花、基部が雌花というような構造になっていますから、一つの花で雄しべと雌しべを持つ両性花ではないと思います。