ヘゴのような木性シダでなく、大形のシダといえば日本ではリュウビンタイが上げられます。日本の温かい地方に自生してますが、あいにく自生地で観察したことはありません。各地の温室で生育しているものを見るだけです。2~3mはあろうかという大型であることや葉裏の胞子の付き方などが目を引きます。
もう一つの面白いところは株元にあります。大きいものになると30cmほどの塊が地際にあって、ここから新葉を伸ばしてきます。この部分が新芽を包む袋みたいな構造になっていて、これが割れて伸びてきます。外側は黒茶色で目立たないのですが、内側はまだ綺麗な緑色をしています。色のことはどうでもいいのですが、こういうぼこぼこしたものが次々に出てきては葉を更新していく性質が面白いのです。