森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

テイカカズラ

2013年04月02日 | 自然観察日記
今回発見したことはティカカズラの着生根の様子です。一見茎に棘がたくさんついているように見えるのですが、これは根の一種で、正確には
「気根」とした方がいいのでしょうか。大木に接している側は着生するための装置になっているようですが、そうでない部分はご覧のとおりです。高木の上部にかなりの量の葉が茂っていました。それに比べると茎はやや細め。地面から物資を運ぶにはやや問題がありそうな太さです。大木に巻き付くことはないけれど着生したりする部分など、この「根」が行う仕事は結構いろいろなことがあるのかもしれません。

テイカカズラ 葉

2013年04月02日 | 自然観察日記
まだ花が咲かない時期ですから、証拠に葉を載せてみました。変異が大きいと聞きますがだいたいこんな感じの葉です。
花はキョウチクトウ科ですからそっくりですが螺旋の方向がキョウチクトウと反対というのですが今度出会ったら確認したいところです。

テイカカズラ 茎から生ずる根

2013年04月02日 | 自然観察日記
林の中に分け入ってティカカズラに出会いました。長岡にいてはあまりお目に掛かれないつる植物で、海岸沿いに生育しているようです。もともと暖帯系の種ですから太平洋側にはごく普通でも県内では山地にはありません。ティカカズラはフジなどとは違って幹に巻き付いていくという性質はなく着生根を出しながら大木の幹をよじ登るタイプですから、森の木々にとっては優しいかもしれませんね。