ヤナギの仲間はなかなか手が出しにくい難しいグループの一つです。ヤナギの花は春一番に咲きこの季節にしっかりと観察しないといつまでたっても分からないままの状態になってしまうので意識的に花を見たら観察することにします。しかし、低木ならいいのですが手の届かないところに咲いている花は困ってしまいます。中越地域で里山で見かける低木のヤナギはオオキツネヤナギが多くあります。花はやや太長で一度感じをつかむとだいたい判別できます。ヤナギは雌雄異株の植物で、雄株と雌株を把握しないと片手落ちになりますね。
花穂をよく見ると黄色い花粉が付いているかいないかで雄花雌花が判別できます。これは花粉が認められますから雄花ですね。雄花は雄しべだけで花弁はありませんから、これは雄花がびっしりと並んだ花穂ということになります。
前者と同じような花穂ですがよく見ると花粉はありません。雌しべだけの花で雌花の集合体になっています。(ただし雌しべの周りに毛がたくさんついています。結実し種子が熟した後綿毛状態で風で飛散するためにあります)