森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

エゾタンポポ 総苞

2013年04月17日 | 自然観察日記
いつでも見ることができる花のような気がしますが、タンポポもやはり春の花。土手などにぽつんと花が咲いているとやはりうれしくなります。いつしかタンポポをみるとすぐに総苞片の様子を点検する癖ができました。反り返っているかいないかを見るためですね。在来のエゾタンポポだとなぜかとてもうれしくなります。セイヨウタンポポでもそれほど毛嫌いをしなくなりましたが、在来のタンポポはもう眼の中に入れても痛くない・・・。大げさかな?

エゾタンポポつぼみ

2013年04月17日 | 自然観察日記
葉に囲まれた奥のほうにはつぼみがいくつかあります。苞片に包まれた球形つぼみは普段見過ごされがちな造形です。この苞片が花が咲くときにどういう状態になるのかが在来か外来かを見極める方法の一つになっているのですね。考えれば僅かな違いでしかないように思える形質の差。しかし、生態系という視点で見ると大きな問題を含むことになるのです。自然というのは微妙な存在でもあるのですね。