比較的普通にある野草と思っていましたが案外分布が限られていることに気づきました。県内には少ないものの群馬県当たりでは車を走らせているととても目についた記憶があります。県外の生育ははっきりしない点がありますが、太平洋側では新潟県より普通にある種かもしれません。ケシ科の種で折ると黄色い液体がにじみ出てきます。これが皮膚病に薬効があるのだという話です。
多くのスゲの仲間が花を終えあまり目立たなくなってきましたが、この季節に目につくスゲにヒメシラスゲがあります。小さな草ですが日当たりがいい痩せ地にも生育しますから目につくのでしょうね。やや花の端境期ですから地味ながらこういう存在もいいものです。スゲに嵌ってしまうと面白くて抜け出せないという話もあります。付き合っているとその魅力がわかってくるのでしょう。自然にあるものは何でも奥が深く探究心をくすぐるものばかりです。