越後では定番のナラタケです。通称「あまんだれ」。越後の人はこのアマンダレのお汁が大好きで、秋の話題になります。しかし、このナラタケも数種類が分類されていて、そう簡単な種ではないのです。本菌はヤワナラタケという名がついているのではないかと思いますが、比較的小型の赤みが強い種です。県内には4種ほどが見られると菌を研究しておられるN先生から教わりました。標準型のナラタケ以外に大型のオニナラタケ、黄色みが強いキナラタケなど。全国には10種程区分されているそうです。しかし、それらをまとめた書籍や図鑑などがないのが私にとっては残念でなりません。諸先生方に奮起していただいて最近の所見を入れた日本の菌の全体像を明らかにした書籍や図鑑を作ってほしいと望むばかりです。
切株や倒木に普通にみられる菌です。半円形の硬質菌はまとめて「サルノコシカケ」になってしまいます。みんなそれぞれ名前があるのですが、私もあまりに種類が多いので「・・の仲間」ということで納得してしまうことが多いですね。それでも一つ一つ見極めをしてあげないと失礼だろうと思い覚えるようには心がけています。ホウロクタケ、何が特徴かというと、固い、白色系、裏面は穴、上部には小さな小山が不規則に存在・・・。食べられるわけでもありませんし、何かに利用できる菌ではなさそうです。
これも「サルノコシカケノ仲間」で済まされそうな種ですが、ニクウチワタケ。色鮮やかな点で印象深いものがあります。幾分弾力のある肉質の感じが名前にも反映されています。色の赤さも重要な要素。裏面は乱れた襞があったり小さな管孔であったりします。木材腐朽菌で普通に存在します。