県内最大のザゼンソウの群生地として知られる魚沼の原虫野。たまたま通りがかったので、どんな様子か雨が降りしきる中傘を差しながら散策してみました。向こうにはヨシが生い茂り、手前はミゾソバやツリフネソウが繁茂していたようでうっそうとした草原になっています。2~3haはあるのではないかと思われる草原、というより幾分乾燥気味の湿地です。この脇に流れる小川がコンクリートのU字溝に置き換わっていたのにはがっかりでした。
湿地ですから場所によってはかなり足場が悪く、足元に気を付けながら少し踏み込んでみました。生い茂る草をかき分けて除くとすでにザゼンソウの芽が出ています。雪が消えると同時に花が咲くわけですから秋にはその準備が完了していなくてはなりません。覆いかぶさる草が雪よけのマントみたいになって冬は暖かいのではないかと思います。上を覆う草も次第に朽ち果てますから、春に芽が伸びるのに何の障害にもなりません。ふっくらした芽は花芽で、ほっそりした芽は葉芽なのでしょう。