面白いキノコに出会いました。形が面白く出会ったのは初めてですから珍しいキノコとしてもいいかな?図鑑には普通に出ていますから、特別珍しいものでもないのかもしれませんが・・。サンコタケといいます。「サンコ」は「三鈷」と書き密教でつかう道具なのだそうです。3本に分かれた形状がそれに似ているのでしょう。出会ったのが少々遅く、倒れてしまっていますが出始めはもっと赤みを帯びたもののようです。菌糸はまだ残っていると考えますから来年はもっと状態の良いキノコにであることと思います。
サンコタケと似た仲間ですがキツネノエフデというキノコです。先月、キノコ観察会で採集されたものです。フィールドミュージアム内には数年前から点々と発生が確認されているものです。昨年発生した場所では今年見ないのでシロは消滅してしまったのでしょうか。サンコタケと同じ「腹菌類」に便宜的に分類されるもので、赤く色づいているあたりに胞子をつくりまたハエが好きそうな悪臭を発するキノコとされています。シイタケなど見慣れたキノコとはかなり趣が違います。
おいしそうなキノコはハイイロシメジの幼菌です。遅いキノコで過去に一度12月初旬に地面いっぱいに広がったキノコの群れに出会ったことがありました。小沢沿いの石が混ざる空間に落ち葉の下に隠れていたのです。その年は比較的あたたかな晩秋であったようですね。しかし、多くは11月に見かけるキノコで大量に発生します。傘が開くと大きいものでは15cmにもなり、一応食べることができる種ですが大量に食べることは控えたほうがいいでしょう。味は「美味しい」という人もいれば「それほどでもない」という人も。意見は分かれます。