森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ミョウガの実・種子

2013年11月20日 | 自然観察日記
今年もミョウガの実が付きました。昨年は見つからなかったのですが今年は結構ありました。いまだ「初めて見る!」と驚かれる方がたくさんいます。最近の気候がミョウガの結実に影響していることはまず間違いありません。夏から秋花の咲く季節の高温状態が結実に影響しているのではないかと考えています。ミョウガは南方系の種で古くからの移入種。越後ももともと自生していた地域の気候に近づいてきたようです。
漫画に出てくる龍のとぼけた顔のようですね。種子は白いゼリー状の膜につつまれている黒いものがそれで、赤い部分は種子を包んでいた果実の内側の色です。よく「花が咲いた」といわれますが、花ではありません。

ミョウガの実 追加

2013年11月20日 | 自然観察日記
ミョウガの実を取り出してみました。実の外側は特に色彩はありません。種子を包む白い皮は水分の多い柔らかい組織です。内部が色鮮やかな赤い色になるのは明らかに動物に注目してもらい種子を運び出してもらいたいということなのでしょう。