森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

アカモノ

2014年09月07日 | 自然観察日記
別名イワハゼ。高山にも生えますが、意外に低海抜の山地にも見られます。津南町のグリーンピア周辺でもたくさん自生していました。すでに赤い果実が見られましたが、月山はまだ花の季節。訪れたときは咲きだした花でいっぱいです。ツツジ科の木は山地の尾根筋に適応しているように見えます。貧栄養の乾燥しやすい場所。さらに高山になると風や気温変化などいっそう厳しいものがあります。そういう場所ではますます矮小化した姿になって適応していると考えています。アカモノはそれ自体が直接風雨にさらされるような場所でなくほかの木などの陰になるような場所に生活していることが多いように思います。
「赤桃」がなまってアカモノになったとか。シラタマノキをシロモノというのに対比して扱われます。そうするとシロモノは「白桃」なのでしょうか?

アカモノの花

2014年09月07日 | 自然観察日記
アカモノの花は下向きに咲く釣り鐘状の花。愛らしい花です。実は赤く熟しますが酸味は少なくパンチがないのでジャムなどに加工するときはレモンが必要だとか知人が話をしていました。高山ににあるものは最終禁止ですが、里山からそれほど離れていない山手に生えているものは利用してもよいでしょう。