森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

スギカズラの胞子嚢

2014年09月20日 | 自然観察日記
胞子嚢(のう)というより「胞子嚢穂」といったほうが正確です。まだ固い嚢で胞子が飛び出すには早い段階。内部でじっくり熟しているのでしょう。教科書的にいえばこの胞子を形成する中で2種類の胞子(大胞子、小胞子)ができるそうで、それが雄と雌に相当します。目に見えないところで不思議なことが進行しているのですね。

スギカズラ

2014年09月20日 | 自然観察日記
スギカズラというシダ植物。針葉樹林帯の林床で見ることが多いのですが、月山では山頂近辺の低木帯の林床に観られました。シダ植物は精通していませんからコメントは控えめですが、山を歩いてみてそれほど多い種という感じではなく、私も気づいたのはかなり久しぶりです。頂に胞子嚢がついていましたから目に留まった次第です。ヒカゲノカズラに似ていますが、枝分かれがないところで見極められます。